こんにちは 新築工務課の尾島豪です。
現在 熊谷木材工業様の新工場を施工中です。
今回は鉄骨造の梁の接合についてお伝えします。
今回の工法はボルト接合です。
他に溶接接合、ボルト+溶接接合の併用があります。
使用しているボルトはトルシア型高力ボルトというものです。
まずは 一次締め機という器具を用いて一定の力で仮締めをします。
次に一次締めが終わったボルトとナット、スプライスプレートに マーキング をします。
マーキング後 シャーレンチという本締め機を用いてボルトを完全に締めつけ 梁と梁を接合します。
この時に確認するのが マーキングのずれによりナットとボルトの共廻りの有無、そしてピンテールというボルトの端部が破断したことを
確認します。 このトルシア型高力ボルト(ハイテンションボルト)はとても優れており ピンテールが破断することにより一定のトルク値(締めつける力)が加わったことの証明になります。
普通のボルト接合では トルクレンチという器具を用いてトルク値等を測ったりするのですが、トルシア型高力ボルトはその必要がありません。
このように鉄骨の梁と梁を接合して行きます。
またこのボルト接合はボルトの軸でつないでいるように思われますが、実際の力のほとんどを負担するのがボルトで締めつけることによる
摩擦力で梁と梁をつないでいるのです。(ただし本当に最後にはボルトの軸による力も加算されます。)
ちょっとビックリですよね。
また工事状況を報告します。